寂滅為楽じやくめつゐらく)” の例文
旧字:寂滅爲樂
「安国寺さん」は式をすませたのち、本堂の前に並んだ僕等に寂滅為楽じやくめつゐらくの法を説かれた。「北邙山頭ほくばうさんとう一片いつぺんの煙となり、」——僕は度たび「安国寺さん」のそんなことを言はれたのを覚えてゐる。
二人の友 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)