宿直部屋とのいべや)” の例文
仁木弾正にっきだんじょうは鼠を使って忍びの術で入り込んだが、七兵衛は七兵衛冥利だ、こいつは一番、このお城の中の隅から隅——六十八万石の殿様のお居間から、諸士方の宿直部屋とのいべや飯炊場ままたきばも、床下も
大菩薩峠:33 不破の関の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
ふた間ほど隔てた宿直部屋とのいべやあたりである。
新書太閤記:07 第七分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
足をふみ鳴らして宿直部屋とのいべやびたてる。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)