宣政門院せんせいもんいん)” の例文
宣政門院せんせいもんいんの御所は、こんもりとした森のうちなので、昼でも、昼ほととぎすが聞かれるのだった。
私本太平記:12 湊川帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
すわと、胸をつぶされて、すぐ山へ立帰ろうと思ったが、気にかかる姉宮の宣政門院せんせいもんいんをおもいだして、これへ立ち寄り、ついなげきのあまり、かた、ゆくすえのことなど話しこんでいたのであった。
私本太平記:12 湊川帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)