“宋槧”の読み方と例文
読み方割合
そうざん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
次に三十巻全備の本に宋槧そうざん元槧げんざんとがある。彼は北条顕時が求め得て金沢文庫に蔵してゐたもので、北宋所刊のものたる証迹が明である。蘭軒はこれを見るに及ばなかつた。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
しかるに奇とすべきは、その人が康衢こうく通逵つうきをばかり歩いていずに、往々こみちって行くことをもしたという事である。抽斎は宋槧そうざんの経子をもとめたばかりでなく、古い「武鑑」や江戸図をももてあそんだ。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)