“安濃”の読み方と例文
読み方割合
あの100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
梅軒と武蔵とは、伊勢路の旅の途中、安濃あのの山家で計らずも出会った。彼は、武蔵を必殺のわなにかけたつもりで、寝首を狙った。
宮本武蔵:07 二天の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そういわれてみればこの辺りは伊賀、鈴鹿、安濃あのの山々のふところで、どっちを向いても山ばかりだし、その山のいただきには、真っ白な雪がある。
宮本武蔵:04 火の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
この宍戸梅軒ししどばいけんの妻が、安濃あのの鍛冶小屋で、その実物を持って、宍戸八重垣流の形をして、武蔵に見せたこともある。
宮本武蔵:07 二天の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)