“安濃郷”の読み方と例文
読み方割合
あのごう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「旦那、安濃郷あのごうの雲林院村というと、鈴鹿山の尾根の二里も奥だが、そんな辺鄙へんぴなところへ、何しに行かっしゃるのじゃ」
宮本武蔵:04 火の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
伊勢鈴鹿山の安濃郷あのごうに住んでいて、ひところは多くの野武士を配下にもち、戦国のみだれに乗じて野稼ぎを働いていたが、そのいくさもなくなったので、伊賀の山奥で、鎌鍛冶かまかじとなったり
宮本武蔵:07 二天の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)