子代部コシロベ)” の例文
其に又、人間の考へ通り自由に、其詞曲を作る事が許されて居たのなら、子代部コシロベ名代部ナシロベの民を立てる樣な方法は採らなかつたであらう。
歌の中、鎮魂の古式に関係の遠いものは、叙事詩及び其系統に新しく出来た、壬生部ミブベ名代部ナシロベ子代部コシロベの伝へた物語から脱落したものである。
誉津部の伝承と思はれるものは、此子代部コシロベの開祖誉津別皇子の歴史を説いた貴種養育譚において、出雲風土記所伝の鴨神あぢしきたかひこねの物語と殆ど一つである。
唱導文芸序説 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)