嬰児みずご)” の例文
旧字:嬰兒
直ちに二人ふたりの執達吏入りきたり、わずかばかりの所有品は、ベッドも、シャツも、着物もすべて差し押え、なお嬰児みずご揺床ゆりどこも、泣き悲しみつつそばに立ちいたる二人の娘のおもちゃも
貧乏物語 (新字新仮名) / 河上肇(著)
……嬰児みずごのために乳母うばを雇うというがごときはもちろんできがたきことにてそうろうゆえ、わたしは胸やせなの絶えず恐るべき痛みを感ずるにかかわらず、自身の乳にて子供を育てることに決心いたし候。
貧乏物語 (新字新仮名) / 河上肇(著)