嫂様ねえさま)” の例文
その後お嫂様ねえさまにお目にかかった時、「去年御病気の終りの頃、こんなさわぎがあったなら、どんなにお気の毒な思いをしたでしょう」
鴎外の思い出 (新字新仮名) / 小金井喜美子(著)
これからはお嫂様ねえさまと御木井家が欲しいんだそれにはこれが邪魔になると仰しゃって、文夫様を指したそうでございます。
蛇性の執念 (新字新仮名) / 大倉燁子(著)
嫂様ねえさまではありませんか」
大菩薩峠:29 年魚市の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
私が小倉へ向けて手紙を出しましたら、その返事をお嫂様ねえさまは下さいましたが、文面には兄の息の通っているような気がしました。私は日常に追われて、手紙も度々は出しませんかった。
鴎外の思い出 (新字新仮名) / 小金井喜美子(著)