女滝めだき)” の例文
旧字:女瀧
大妻籠の峰から落つる男滝おだき女滝めだきを浴びて、りんりんたる鈴を振っているかと思うと、忽然と五社明神の森に隠れて、三尺余寸の木剣を打ち振り、大樹の枝をパキン
剣難女難 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
流るる音さえ別様に、泣くか、うらむかとも思われるが、あわれにも優しい女滝めだきじゃ。
高野聖 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「そりゃもう、女滝めだきの裾あたりへ行くと、夏でも寒いくらいでございます。じゃ仕度はようがすか」
剣難女難 (新字新仮名) / 吉川英治(著)