女御入内にょごじゅだい)” の例文
いわゆる摂関家せっかんけにつらなる名門だ。そこの深窓の姫はいつの世でも女御入内にょごじゅだいの候補者であり、時をえれば中宮ちゅうぐうの位にく。
私本太平記:13 黒白帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
皇太子との浮名沙汰などかしましく、他所に隠されておいでだったが、やがて年経て、はからずも尊治が万乗の君となられたので、禧子にも女御入内にょごじゅだいの宣旨がくだり、またほどなく立后の儀も挙げられて
私本太平記:01 あしかが帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)