奥野将監おくのしょうげん)” の例文
もっとも最初は、奥野将監おくのしょうげんなどと申す番頭ばんがしらも、何かと相談にのったものでございますが、中ごろから量見を変え、ついに同盟を脱しましたのは、心外と申すよりほかはございません。
或日の大石内蔵助 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
かねて城明渡しの際恩顧おんここうむった幕府の目附方へ御礼かたがた、お家の再興を嘆願するために、番頭ばんがしら奥野将監おくのしょうげんと手をたずさえて出府しゅっぷした際、小平太は何物かに後から押されるような気がして
四十八人目 (新字新仮名) / 森田草平(著)