奉加帳ほうがちやう)” の例文
平次が仲間に奉加帳ほうがちやうを廻して足を洗はせ、田圃の髮結床かみゆひどこの株を買つて、妹のおくめと二人でさゝやかに世帶を持つてゐたのでした。
でその費用は一般の寄進からとあつて、大きな奉加帳ほうがちやうが順繰りに富豪連かねもちれんの手に廻される事になつた。それを何番目かに請取うけとつたIといふ富豪かねもちは発起人の顔触かほぶれを見ると、急に苦い顔をした。