天網島てんのあみじま)” の例文
先生はこの机で「國姓爺こくせんや」も書けば「天網島てんのあみじま」も書き、「博多小女郎はかたこぢよらう」も書かれたのだ。わしが讓り受けてからも三十三年になる。
近松半二の死 (旧字旧仮名) / 岡本綺堂(著)
万年博士が『天網島てんのあみじま』を持って来て、「さんじやうばつからうんころとつころ」とは何の事だと質問した時は、有繋さすがの緑雨も閉口してかぶといで降参した。
斎藤緑雨 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)