天手古舞てんてこま)” の例文
いちいち人手を待たないので、小姓たちはかえって天手古舞てんてこまうのであった。具足を脱いで、ずしりと置くと、乾いた泥がこぼれ落ちる。
茶漬三略 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
その準備に天手古舞てんてこまいいたしました。
お蝶夫人 (新字新仮名) / 三浦環(著)
「掛け持ちで、天手古舞てんてこまいです」
ガラマサどん (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
師直からの前ぶれも、今しがた受けたばかりで天手古舞てんてこまっていたものらしい。
私本太平記:06 八荒帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)