大鼠山おおねずみやま)” の例文
その白色の雪の彼方あなた突兀とっこつそびえる大山は、御嶽冠者の右腕として、石川五右衛門に上越す梟雄きょうゆう、武者所鬼王丸おにおうまるが、とりでを築いて立てこもるところの、名さえ物々しい大鼠山おおねずみやま! 今は霧巻きもや立ち迷い
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)