大食家たいしょくか)” の例文
余の伯父はすぐれた大食家たいしょくかで、維新の初年こゝに泊ってうなぎ蒲焼かばやきを散々に食うた為、勘定に財布さいふの底をはたき、淀川の三十石に乗るぜにもないので、頬冠ほおかむりして川堤を大阪までてく/\歩いたものだ。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)