大外だいそ)” の例文
「涼みに出る時節でもないし、はばかりを取りちがえるそなたでもないし、まさか、男と忍び合うような大外だいそれた小娘でもあるまいし、のう——深雪」
南国太平記 (新字新仮名) / 直木三十五(著)
「飛んでもない、そんな大外だいそれた者があるわけはございません。皆んな良い方々ばかりで」
母は病氣で臆病おくびやうだし、妹はお轉婆だけれど、まだ十八になつたばかり、猫の子が死んでも二日も物を食はないくらゐだから、そんな大外だいそれたことが出來さうもないし、お徳は給金を
銭形平次捕物控:311 鬼女 (旧字旧仮名) / 野村胡堂(著)
大外だいそれた——」
南国太平記 (新字新仮名) / 直木三十五(著)