大公儀おおこうぎ)” の例文
それを長く領分内に泊めて置くということは大公儀おおこうぎに対してはばかりがあるというようなわけでしてねえ、それで、このほど、駒井様のお船は仙台領をお立ちになってしまったよ
大菩薩峠:38 農奴の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
大公儀おおこうぎの秘命を帯びた人物が隠れていようなどとは夢にも知らないから、もしふたへ手でも掛けられた日には、味方からボロをだして、同船の阿波方の者に思いがけない発見をさせるからである。
鳴門秘帖:04 船路の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)