“大乗的”の読み方と例文
読み方割合
だいじょうてき100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
という畏怖いふのみが先だって、信長が、武門の節義を正すためにえてした大乗的だいじょうてきな憤りまでを読み知ることはできないのである。
新書太閤記:06 第六分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
しかし事自身が悪いことでもないのだから、社会的調和性ちょうわせいがあるなら、譲歩じょうほ出来ぬほどのことでもない。青年が、正義を愛することは正しい傾向だが、小正義を偏愛することは大乗的だいじょうてきでない。
親は眺めて考えている (新字新仮名) / 金森徳次郎(著)
という宇喜多直家の一言ひとことには、対立も、家中の異論も、ことごとく沈黙のほかなかった。その大乗的だいじょうてきな観点のもとに、衆心は一つになって、即座に
新書太閤記:05 第五分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)