夜盗虫よとうむし)” の例文
 三時ごろ水がさっぱり来なくなったからどうしたのかと思って大堰の下のわかれまで行ってみたら権十ごんじゅうがこっちをとめてじぶんの方へけていた。ぼくはまるで権十が甘藍かんらん夜盗虫よとうむしみたいな気がした。
或る農学生の日誌 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)