多士済々たしせいせい)” の例文
多士済々たしせいせいたる硯友社は忽ち章魚たこの足のように八方に勢力を伸ばし、新聞社に雑誌社に出版人にそれぞれ多少の関係を附けざるはなかった。
「御家中も、いよいよ多士済々たしせいせいだ。尾濃二国に御領土も拡まって、今では、織田全軍を挙げるとなれば、二万はうごかせよう」
新書太閤記:03 第三分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「わが横山には、小城なりとはいえ、留守として、蜂須賀彦右衛門がおる。半兵衛の弟竹中久作もおる。多士済々たしせいせいだ。やわか、あれしきの火の手にちよう」
新書太閤記:04 第四分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
山内猪右衛門一豊やまのうちいえもんかずとよなど、多士済々たしせいせいといえる。
新書太閤記:05 第五分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)