塾生名簿じゅくせいめいぼ)” の例文
次郎は今朝から事務室にこもって、第十回の塾生名簿じゅくせいめいぼ謄写版とうしゃばんで刷っていたが、やっとそれが刷りあがったので、ほっとしたように火鉢ひばちに手をかざした。
次郎物語:05 第五部 (新字新仮名) / 下村湖人(著)
を背にして窓によりかかったままぼんやり塾生名簿じゅくせいめいぼを見たり、をつぶったり、とこの掛軸をながめたりして、落ちつかない気持ちを始末しかねていたのである。
次郎物語:05 第五部 (新字新仮名) / 下村湖人(著)