基礎いしずゑ)” の例文
小高い基礎いしずゑの周囲には風が吹寄せた木の葉が黄色く又は赭く湿れ色を見せて居り、中ぐらゐな大さの鐘が、漸く逼る暮色の中に、裾は緑青の吹いた明るさと
観画談 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
火の玉鋭次が根性だけでも不動が台座の岩より堅く基礎いしずゑ確と据さすると諸肌ぬいで仕て呉るゝは必定、あれにも頓て紹介ひきあはせう、既此様なつた暁には源太が望みは唯一ツ
五重塔 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)