埋木うめき)” の例文
削り直したところで何とかなりそうなもんだ、り抜いて埋木うめきをしておいたって知れたもんだろう、なんにしたって、ああして白紙を貼りかぶせるのは不吉だよ
大菩薩峠:18 安房の国の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
それより前に、わしが畳を敷き代えた日に、埋木うめきの口が落ちた途端には、何か、燦然さんぜんとしたものを見たが、お前の母親が茶の間から飛んできて、妙にあわてて隠したものだ。
鳴門秘帖:05 剣山の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ちょうど、平掌ひらてが楽に入るくらい、切りめになっている埋木うめきがとれて落ちたのだ
鳴門秘帖:05 剣山の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)