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垂涎
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すいえん
ふりがな文庫
“
垂涎
(
すいえん
)” の例文
絵は千年を経ているけれども、色彩、ことに赤は、昨日
硯海
(
けんかい
)
を飛び出したほどの鮮かさである。そうして、その道の丹青家をして
垂涎
(
すいえん
)
せしめる。
大菩薩峠:41 椰子林の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
殊にこの紀行を見ると毎日西瓜何銭という記事があるのを見てこの記者の西瓜好きなるに驚いたというよりもむしろ西瓜好きなる余自身は三尺の
垂涎
(
すいえん
)
を禁ずる事が出来なかった。
徒歩旅行を読む
(新字新仮名)
/
正岡子規
(著)
昨日
硯
(
けん
)
を発したばかりの色なんです、今時の代用安絵具とは違います、絵かきが
垂涎
(
すいえん
)
しておりますよ、こんな朱が欲しいものだ、ドコカラ来た、舶来? 国産? いかなる費用と労力をかけても
大菩薩峠:41 椰子林の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
“垂涎”の意味
《名詞》
垂涎(すいぜん / すいせん)
食物を食べたくて涎を垂(た)らすこと。
(比喩的に)ある物を切実に欲しがること。
(出典:Wiktionary)
垂
常用漢字
小6
部首:⼟
8画
涎
漢検1級
部首:⽔
10画
“垂涎”で始まる語句
垂涎万丈