“土蜘”の読み方と例文
読み方割合
つちぐも100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
暗い雨の中でも不思議にはっきり見えている死骸の一つは、土蜘つちぐもの足のような長い片手をこちらへ指して大声を出して何か罵っていたが、あわてている大異の耳には入らなかった。
太虚司法伝 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
番組は記憶しないが、京都から金剛謹之介氏が下って来て、その門下の「土蜘つちぐも」、謹之介氏の「松風」「望月」なぞが出た。筆者はその時十二歳で「土蜘」のツレ胡蝶をつとめた。
梅津只円翁伝 (新字新仮名) / 夢野久作杉山萠円(著)
その時われ等、土蜘つちぐもの巣なす家を