土倉どそう)” の例文
無尽(金融)をおこせ。土倉どそう(質屋)を早く再開させろ。そして訴訟はすべて、貧しい庶民の訴えから先に取上げてやれ。——などという制も、こんどの政令の特徴であった。
私本太平記:12 湊川帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
東渓村へ入ったのは翌々日のひるさがり。さすが荘院しょうやの示しがよいせいか、石碣村せっかそんなどとはくらべものにならない村道のきれいさ、村の土倉どそうや、屋根もどことなく落ちついて見える。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)