“喉頭癌”の読み方と例文
読み方割合
こうとうがん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
春田は十二三年前に五十余歳で喉頭癌こうとうがんのためにたおれた。私の見た義兄は、珍しく透明な、いい頭をもっていて、世態人情の奥の底を見透していた人のように思われる。
亮の追憶 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
僕の叔父おじは去年の十一月に喉頭癌こうとうがんのために故人になっていた。それから僕の遠縁の少年はこの正月に家出していた。それから——しかし従兄の収監しゅうかんは僕には何よりも打撃だった。
(新字新仮名) / 芥川竜之介(著)