員外帥ゐんぐわいのそち)” の例文
現におなじ藤原びとでも、まだ昔風の夢に耽つて居た南家の横佩右大臣は、去年太宰員外帥ゐんぐわいのそちになつて、都を離れて行つたではないか。自分の親旅人の三十年前に踏んだ道である。
死者の書:――初稿版―― (新字旧仮名) / 折口信夫(著)