呑気至極のんきしごく)” の例文
いつしか新聞雑誌の漫画漫文に、寄席のレヴュウに舞踏会の仮装に、このジャック・ゼ・リッパアが大もて大流行という呑気至極のんきしごくな奇観を呈するにいたった。
女肉を料理する男 (新字新仮名) / 牧逸馬(著)
兄弟とてもないという、呑気至極のんきしごくな身の上となったが、わしはほかの金持の息子の様に、酒色にふける様なことはなかった。父のきびしい教えが身にしみたのか、今思っても実に真面目な青年であった。
白髪鬼 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)