同盟ひとつ)” の例文
……そのように歩が悪いにもかかわらず貴殿と同盟ひとつになろうというには、何らか相当の理由がなくてはならぬ。さよう、理由は一つござる。
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
剣道においては無二の達人、水練においても無双の名手、しかも不死身と云う事など皆ことごとく聞き及んでござる。——さあ、ご返答いかがでござるな? 同盟ひとつになられるかそれとも否か?
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
我ら両人同盟ひとつになり敵に当たろうではござらぬか。と云ってこれはそれがしの方より無理にお願いするのではござらぬ。貴殿と同盟ひとつになることはそれがしの方より見る時はむしろかえってが悪いのじゃ。
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)