吉永町よしながちょう)” の例文
要橋かなめばしぎわの吉永町よしながちょうに大きな家を構えて住んでいる木場の甚は、七十あまりの老人だが、矍鑠かくしゃくとして、みがき抜いた長火鉢ひばちのまえで、銀の伸べ煙管きせるでたばこをのんでいた。
巷説享保図絵 (新字新仮名) / 林不忘(著)