“古河屋政兵衛”の読み方と例文
読み方割合
こがやせいべゑ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
下谷町したやまち二丁目の小間物店、古河屋政兵衛こがやせいべゑの立ち退いた跡には、台所の隅の蚫貝あはびがひの前に大きい牡の三毛猫が一匹静かに香箱かうばこをつくつてゐた。
お富の貞操 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
彼女は明治四五年頃に、古河屋政兵衛こがやせいべゑをひに当る、今の夫と結婚した。夫はその頃は横浜に、今は銀座の何丁目かに、小さい時計屋の店を出してゐた。……
お富の貞操 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)