“反語（はんご）” の例文

彼らは強いて自（みずか）らを愚弄（ぐろう）するにあらずやと怪しまれる。世に反語（はんご）というがある。白というて黒を意味し、小（しょう）と唱（とな）えて大を思わしむ。

倫敦塔 (新字新仮名) ／ 夏目漱石(著)

“反語”の意味

《名詞》
反語（はんご）

文を疑問的表現で終わらせ、強い否定の意を表す修辞上の技法。

わざと逆の状況を言って、皮肉の意をこめること。
(出典:Wiktionary)

“反語”の解説

反語（はんご）は、修辞法の1つ。大きく分けて、2つの意味を持つ。

話者の意図していることをわざと疑問文で述べる。断定を強調する効果がある。英語の「rhetorical question」を直訳して「修辞的疑問文」と言われることもある。

;文の肯否が逆になる場合

:*誰がそんなことをするのか? （誰もしない）

:*それが何になろうか? （何もならない）

:*どこにこれを持っている人がいるか? （ここにしかない）

:*なぜこれがここにあるのか? （ここにあるはずがない）

:*読んでいないのはどの本か? （全部読んでいる）

:*いつまでそんなことをするのか?（終わらせる時はとっくに過ぎている）

:*どうすればいいのか?（何もできない、思いつかない）

;文の肯否が逆にならない場合

:*どれほど多いことか? （非常に多い）
(出典:Wikipedia)

反	常用漢字 小３ 部首:⼜ 4画
語	常用漢字 小２ 部首:⾔ 14画