厭悪けんお)” の例文
旧字:厭惡
虫唾むしずが走るほど厭悪けんおの情に駆り立てられて、われながらどうしていいかわからない事もあった。
或る女:1(前編) (新字新仮名) / 有島武郎(著)
愛子があの年であの無経験で、倉地のような野性と暴力とに興味を持たぬのはもちろん、一種の厭悪けんおをさえ感じているのは察せられないではない。愛子はきっと倉地を退けるだろう。
或る女:2(後編) (新字新仮名) / 有島武郎(著)