厭悪えんを)” の例文
旧字:厭惡
わたくしの文が長きがために人の厭悪えんをを招いたことは、争ふべからざる事実である。そして此事実はわたくしをして自家の失錯を承認せしむるに余あるものである。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
是に由つて観れば、門人録も歴世略伝も、猶脱漏あることを免れぬものと見える。今三書を湊合して、新に一の門人録を作ることは容易であるが、読者の厭悪えんを奈何いかんともし難い。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)