千隈川ちくまがわ)” の例文
その草履の大きさは三四尺、これを山丈のわらじと称すとある。『四隣譚叢しりんだんそう』などによれば、信州は千隈川ちくまがわの水源川上村附近の山地においても、山姥のくつの話を信じている。
山の人生 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
川は千隈川ちくまがわ、地理書ではひけを取らぬ信濃国しなののくに埴科郡はにしなごおり松代まつしろから、もう一足田舎の西条という所で、富豪と朴直と慈仁と、この三つに隣村までの小作の指を折られる目賀田庄右衛門が一粒種
油地獄 (新字新仮名) / 斎藤緑雨(著)