十手じゅって)” の例文
壁には子分等の名前をかきたる紙を貼り附け、それにめいめいの十手じゅってがかけてある。次の間の正面は障子、その外に入口の格子がある。
勘平の死 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
つくばいの同心は赤房あかぶさ十手じゅってを持って皆々の肩を突きましたが一向に聞入れませぬ。お取上げがないので三人とも立上ってしきりに罪を背負しょおうとあせって居ります。
後の業平文治 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)