勞症らうしやう)” の例文
新字:労症
「三河町の半分は持つてゐるだろうといふ大地主ですよ。其の吉田屋の總領の彦次郎といふ好い息子が勞症らうしやうで死んだのは去年の暮だ——もう半歳になりますね」
伊勢屋の息子は五年がかりの勞症らうしやうがケロリと治つて嫁を貰ひ、旗本三右衞門の奧方は、江戸中の醫者に見放された眼病が平癒し、小梅の豪農小兵衞は、氣が觸れてあらぬ事を口走つたのが