勝頼君かつよりぎみ)” の例文
話をきけば、夜明けとともに、若君わかぎみ伊那丸いなまるは、ふたりを力に、てんおかからりてくる和田呂宋兵衛わだるそんべえの一ぞくをむかえ、桑名くわなに送られる父勝頼君かつよりぎみをうばいとらねばならぬとのことである。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)