助平すけべい)” の例文
「ぷ! とんだ責任だ。別れ話だの何だのと言って、またイチャつきたいのでしょう? ほんとに助平すけべいそうなツラをしている。」
グッド・バイ (新字新仮名) / 太宰治(著)
「知ってるくせに、そんなことをいまさら尋ねるなんて野暮やぼらしい。今晩もわたし、清月ですっかりあの助平すけべいのお代官に口説かれちゃった」
大菩薩峠:31 勿来の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
と源次郎は慾張よくばり助平すけべいとが合併して乗気のりきに成り、両人がひそ/\語り合っているを、忠義無類の孝助という草履取が、御門ごもんの男部屋に紙帳しちょうを吊って寝て見たが
「先生は風俗をかいているんだから。助平すけべいのつもりでかいていなさるんじゃない、芸術のためなんでしょう」
大菩薩峠:28 Oceanの巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
本当に嬢様の別嬪を見るだけでも結構なくらいで、梅もよろしいが動きもしない口もきゝません、されども婦人は口もきくしサ動きもします、僕などは助平すけべいたちだから余程女の方が宜しい