削節けずりぶし)” の例文
庄兵衛の狼狽ぶりは目ざましいほどで、せっせと水をやったり削節けずりぶしの汁をやったりするが、一向に生気がつかない。手をつくせばつくすほどいよいよいけなくなるように見える。
顎十郎捕物帳:02 稲荷の使 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)