凭竹もたれ)” の例文
垂れはちぎれ、凭竹もたれ乾破ひわれ、底が抜けかかって、敷蒲団から古綿がはみだしている。とんと、闇討にあった吉原駕籠のていたらく。
垂れはケシ飛び凭竹もたれは干割れ、底がぬけかかったのを荒削りの松板を釘でぶっつけてある。この駕籠で七里半の道をゆられて行ったら、まず命がもたない。
顎十郎捕物帳:23 猫眼の男 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)