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冷々
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ひや/″\
ふりがな文庫
“
冷々
(
ひや/″\
)” の例文
二人の女が冠つた手拭は夕闇に
仄白
(
ほのじろ
)
く、槌の音は
冷々
(
ひや/″\
)
とした空気に響いて、『藁を集めろ』などゝいふ声も
幽
(
かすか
)
に聞える。立つて
是方
(
こちら
)
を向いたのは省吾か。
破戒
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
冷々
(
ひや/″\
)
とした空気は窓から入つて来て、斯の古い僧坊の内にも何となく
涼爽
(
さはやか
)
な思を送るのであつた。
破戒
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
とある町へ差掛かつた頃、急に車夫は車を停めて、
冷々
(
ひや/″\
)
とした空気を呼吸し
乍
(
なが
)
ら、額に流れる汗を押拭つた。見れば町の空は灰色の水蒸気に包まれて
了
(
しま
)
つて、僅に西の一方に黄な光が深く輝いて居る。
破戒
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
冷
常用漢字
小4
部首:⼎
7画
々
3画
“冷々”で始まる語句
冷々然
冷々亮々