公卿宮人くげみやびと)” の例文
足弱な公卿宮人くげみやびとを連れての兵馬としては早かった。それにまず途中の難にもあわなかった。じつは内心、叡山えいざんにある大塔ノ宮一味からの襲撃をなにより怖れていたのである。
私本太平記:08 新田帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)