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兇賊
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きようぞく
ふりがな文庫
“
兇賊
(
きようぞく
)” の例文
左傷の五右衞門——それはまことに恐るべき
兇賊
(
きようぞく
)
でした。暮から活動を始めて、この三月末までには、神田から下谷、淺草、本郷へかけて、十五六軒も荒したことでせう。
銭形平次捕物控:181 頬の疵
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
さうした讀書から自然に覺えた探偵ごつこ、自分の友達の多少
魯鈍
(
ろどん
)
なのを
兇賊
(
きようぞく
)
に仕立てたりして、それをわら繩で縛り上げる敏腕な探偵は、私の少年時代のある時の姿だつたから……。
探偵小説の魅力
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
恐ろしい勢ひで八丁堀の組屋敷へ駈込み
訴
(
うつたへ
)
をしたのは、目のさめるやうな美女——それは一しきり江戸中を騷がせた
兇賊
(
きようぞく
)
黒雲の彌十郎の娘。お
幾
(
いく
)
といふ二十四五の凄い女でした。
銭形平次捕物控:156 八千両異変
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
兇賊
(
きようぞく
)
は何んの變哲もない小男で、黒い覆面をしたつきり、町人風の小氣のきいた樣子で、大抵
宵
(
よひ
)
のうちに入り、往來がまだ賑やかなうちに、何處ともなく逃げうせるのが特徴とされて居ります。
銭形平次捕物控:124 唖娘
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
“兇賊”の意味
《名詞》
凶悪なことをする賊。
(出典:Wiktionary)
兇
漢検準1級
部首:⼉
6画
賊
常用漢字
中学
部首:⾙
13画
“兇賊”で始まる語句
兇賊狩
兇賊等