“伯父様（おじさま）” の例文
旧字：伯父樣
私はもとより拠（よ）るところがあって言ったのであるが、伯父様（おじさま）が用いて下さらねばそれまでのこと、お前はまああの男をどう思う。
書記官 (新字新仮名) ／ 川上眉山(著)
伯父様（おじさま）の恩になっているからその娘を貰えといわれては断りにくいけれども恩は外の道で返す方法がある。恩と婚礼とは別の事だからな。
食道楽：春の巻 (新字新仮名) ／ 村井弦斎(著)
「伯父様（おじさま）、こんにちは。」そして、軍隊式敬礼の無意識的な機械的な型を普通の敬礼の型にくずした中間のおじぎをした。
レ・ミゼラブル：06 第三部　マリユス (新字新仮名) ／ ヴィクトル・ユゴー(著)
あなたは私のお父様でしたが、今はそうでなくなり、あなたは私の伯父様（おじさま）でしたが、今はそうでなくなり、あなたはフォーシュルヴァン様でしたが、今はジャン様となられたのですね。
レ・ミゼラブル：08 第五部　ジャン・ヴァルジャン (新字新仮名) ／ ヴィクトル・ユゴー(著)
「伯父様（おじさま）の説はもっともです。」とテオデュールは言った。
レ・ミゼラブル：06 第三部　マリユス (新字新仮名) ／ ヴィクトル・ユゴー(著)