仰塵てんじやう)” の例文
惜しげもなく投げ入れたる薪は盛に燃えあがりて、烟はしうを出づる雲の如く、のぼりて黒みたる仰塵てんじやうに至り、更に又出口を求めて室内をさまよへり。
家裏やぬちを窺ふに、多くは小房なり。門扇上若くは仰塵てんじやうより光を採りたり。中庭の大さは大抵僅に一小花壇若くは噴水ある一水盤を容るゝに足り、柱廊ありてこれをめぐれり。
仰塵てんじやうにはかの大匠の下畫によりて、門人等が爲上げたりといふ聖經の圖あり。