“仮面作”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
めんづく50.0%
めんつく50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
仕事の話となると、いつもすぐ仮面作めんづくりの権化ごんげとなってしまう半喪心はんそうしんの状態から、ただの貧しい一面の仮面彫り職人に返って、急に、雄弁だった舌の根もどこへやら
私本太平記:12 湊川帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
これは稀有けうなお顔じゃわい。たまたま人間の中に生れた一個のめずらなおひとがここの御領主であったわえと、つい、仮面作めんづくりの根性から、そのせつ、見惚みとれ申したことでおざりまいた。
私本太平記:12 湊川帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ふと見ると、侍長屋と庭ざかいの垣の外から、金剛寺前の仮面作めんつくり師、赤鶴一阿弥しゃくづるいちあみが、こちらを覗いているのだった。
私本太平記:12 湊川帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)